「吊られた男」のカードが意味するもの。
昨夜に続き、少し怖いカードのお話です。しかし、サブカードとの組み合わせでは、そう悪いカードではないことも知っておいてくださいませ。
逆さに吊るされた若者の姿。カードの絵柄を見ると、不吉な感じを抱きますが、実は極限に立たされたときに、人間はどう生きなければいけないかを教えてくれるカードでもあるのです。
片方の足が曲げられ、両手を組んだ形・・・この姿は、深い意味があると言われています。また、処刑に使われてるこの樹は、生きるものの象徴だとも言われ、この樹に吊るされて死ぬことは、いったん、自分自身の本質に戻るとの意味合いも示しています。
正位置では・・・試練に耐える。物事を改める。ものごとの移り変わり。難問題・・・等。。。
逆位置では・・・無意味に犠牲をはらう。我儘。己のみの我欲。悪あがき・・・等。。。
選択肢が問われるカードですが、その根底にあるものは、生半可な選択ではありません。
自分自身の生き方を変えないという信念を崩すぐらいなら・・・難題が待ち受けていようが・・・敗北して、その身を滅ぼすぐらいならば、むしろ、全てを捨ててよいのだというように捨て身の覚悟でないと、世界はひらけないでしょうとの暗示しています。
貴方が、このカードを手にしたとき・・・ここで立ち止まるのか?なんらかの犠牲を払ってまで前に進むのか?大切な分岐点でもあるのでしょうね。
「吊られた男」は、不滅の魂を導いてくれるのかもしれません。
姫 ξ^.^ξ